ビジネスイベントの環境負荷

国際会議や展示会などのMICE(Meeting, Incentive, Conference, Exhibition)などのビジネスミーティングは、テーマに関する情報や商談が活発に行われる場です。国内外からたくさんの人が集まるため、開催地での経済波及効果も期待できます。

その一方で、環境負荷も大きいのがMICEの特徴です。航空機や新幹線など、人の移動や交通によるもの、会場の照明や空調、音響などでのエネルギー消費、多種多様の廃棄物があります。たとえば、イベント設営に伴う建材ごみ、紙ごみ、プラスチック、飲食が伴うイベントでは食品ロス。そして、パンフレットや配布資料、ポスター、サインボード、紙コップに代表される使い捨て資材の使用など、イベント終了後には多くの紙ごみが廃棄さるという課題を抱えています。

近年、サステナビリティの重要性が高まる中で、イベント主催者には「環境負荷の見える化」や「透明性ある取り組み」が求められています。イベントは社会的に注目度が高いため、環境配慮が参加者や関係企業からの評価にも直結するのです。

資源循環を取り入れた会議運営

世界的に「ゼロウェイスト」「カーボンニュートラル」を掲げたイベントが増加しており、欧米ではすでにサステナブルな運営が標準となりつつあります。日本国内でも、環境配慮型イベントへの関心が広がっていますが、実際には以下のような課題が残されています。

  • 実際にどれだけ紙ごみが出ているのか把握できていない
  • 廃棄処理をするだけで、資源循環の仕組みに結びつけられていない
  • 外部へ説明できる「データ」や「実績」の形に落とし込めていない

つまり、多くの主催者が「サステナブルな取り組みをしたい」という思いを持ちながらも、その実態を数値化し、効果を示す仕組みに至っていないというのが実情です。

2025年5月、フランクフルトで行われた「IMEX」では、段ボールなど資源循環できる資材を使用するブースが頻繁に見受けられた。

新井紙材の資源循環サービス

新井紙材では、こうした課題を解決するために「MICE資源循環サービス」をご提供しています。

以下のようなことでお手伝いができます。

  • 紙ごみの回収
    会場から発生する紙資源(会場MAP、パンフレットや資料、ポスター・サイン類)を効率的に回収し、廃棄ではなく再生紙として循環させます。
  • 数値化レポートの提供
    回収した紙の重量を計測し、CO₂削減効果や再資源化率を数値として可視化。主催者が環境への貢献を具体的に説明できるようにします。
  • オリジナル循環型紙製バッジ(サーキュラーバッジ)
    イベント参加者の首に提げるバッジは、ビニールやプラスチックが使われていますが、循環に適した紙製のバッジをオリジナルで用意しています。
  • 発信サポート
    提供したデータは、サステナビリティ報告や広報資料、参加者への発信に活用可能。主催者の「環境に配慮した姿勢」を外部に効果的に伝えることができます。

弊社サービスを利用することで、イベント終了後に「本イベントでは○kgの紙を循環させました」と発表し、環境配慮の成果をアピールできます。

このように、MICE資源循環サービスを活用することで、単なる廃棄処理から一歩進んだ「資源循環の取り組み」として実績を示すことができます。

まとめ

MICEイベントの運営において、サステナビリティ対応は「やって当たり前」の時代になりつつあります。新井紙材は、紙資源の循環とデータの見える化を通じて、主催者のサステナブルなイベント運営を支援します。

「次回イベントで資源循環に取り組みたい」「ごみの見える化を検討している」という方は、ぜひ新井紙材へお気軽にご相談ください。

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